メリーさんへのインタビュー(5)
前号に引き続き、世界中でホ・オポノポノのマスターコーディネーターとしてクリーニングを実践されている、メリー・コーラー女史のインタビューをお届けします。
料理のポイントはクリーニング♪
―― 先月号に引き続きお話を伺います。実は悩みがあって、主人が異常な偏食家で、食事をつくるときは買い物からストレスなんです…。
メリーさん 私の場合は、まず買い物へ行く前に毎回冷蔵庫を開けて、冷蔵庫が見せてくれるものをクリーニングします。すると、何をつくったらいいかということが聞こえてくるのです。そこでまたクリーニングしてからスーパーへいって、必要なものをほんの少しだけ、それもあまり探すことなくすぐに手に入れて帰ってきます。アメリカ人は一週間分を一度にまとめて買い物しますが、クリーニングしていたら、「毎日、一日分の食料を買う」と聞こえてきたので、そうしています。何も無駄にならず、“神聖なる存在”と毎日会話できている気がして、楽しいんですね。
主人は私の料理をすごい、最高だね、と言ってくれますが、実際、私はそんなに料理上手ではありません(笑)。ポイントはクリーニングですね♪
―― なるほど、そうでしたね! さっそくやってみます。
メリーさん 買い物にクリーニングは欠かせませんね。去年の11月、韓国でクラスのあと時間ができたので、生まれたばかりの孫のために、子ども服を見にでかけました。ショッピングエリアを教わって、女性スタッフと行ってみたのですが、韓国らしさのない量販品ばかりで、子ども服も見当たりません。一緒にいたスタッフが調べてくれて、地下鉄で違う駅に行けば子ども服がありそうだということで、地下に降りました。しかしクリーニングを続けていたら、「さっきの道に戻る」という気がして、そうさせてもらったんですね。
地上に出たら、2人の女性が歩いていて、スタッフがその人たちに「子ども服を探しているのですが」と聞いてくれました。すると、「ついてきて」と言うので、5分くらい歩いたでしょうか。小さな路地に入ると、「どのお店も全て子ども服屋さん」という通りが現れました。選びたい放題のなかで、無事、見たこともないようなかわいい子ども服を買うことができたのです。聞くと、スタッフの女性も、地下から引き返した時点でクリーニングを始めてくれていたそうです。
クリーニングでお買い物♪
―― 世の中にはたくさんの情報があふれていて、なにかするときは、まず「インターネットで検索」、となってしまいます。でもクリーニングしないと必要なものを見落とし、出合いたいものに出合えないのかもしれません。
メリーさん 言っている意味が、本当にわかります。ひとつのものを探すって、とても楽しいことなのに、クリーニングをしていないと、砂漠をさまよっているような気持になってしまいますよね。
私も子どもたちにクリスマスのプレゼントを選ぶのに、毎年、ものすごく迷うんです。去年もクリスマスの直前になってしまって、もう、なんだっていいからクリーニングだけしよう、と思ったんです。クリーニングしていたら「凧をあげたい」と思いつきました。「OK、わかった、凧ね。でも、どんな凧? 凧なんて馴染みもないし」…と、続けてクリーニングしていきました。その週末、たまたま主人とビーチへ行くことになって、海辺を歩いていたら、なんとそこに「凧の専門店」がありました。オーストラリアの「何が起きても絶対壊れない」という、特別な凧の輸入販売店で、店にあった凧はたった7つ。私の孫も7人。「はい、できちゃった」という感じでした(笑)。本当に、クリーニングをすればするほど、そういう流れがどんどん起きてくるんです。
―― 私も今、決められない家具があるのですが、これもクリーニングが必要だったんですね。
メリーさん そうですね。私も新しい家の大きなリビングに家具を選ぶとき、「どの家具がこの家にふさわしいのか、私は何もわかっていない」。そう、自分自身に言うところから始めました。
クリーニングしていると、「あるお店」のことを息子が繰り返し、「とても高い家具屋で、何度か行ったけど、一度も買ったことがない」と言っていたのを思い出しました。それもクリーニングしていたのですが、あるときその息子に会うために出かけたとき、ちょうどその家具屋の前を通り、大きな看板に「セール初日! 店内全品70%オフ!」と書かれているのを見つけました。結局その超高級家具屋さんで、必要だった全ての家具を、格安で、たった1時間で揃えることができたのです。
“神聖な存在”と毎日会話をする
自分にとって完璧な答え
―― 日々のクリーニングって本当に大事なんですね!
メリーさん これがなければ、完璧な答えは入ってきませんからね!
あるとき、主人が私に「今の仕事には飽きちゃったな」と言いだしたんです。「ワ~ォ、これは一大事だわ!」と思いましたが(笑)、クリーニングをしていると、「別の会社をつくるから、そこを任せたい」と、主人に新しい仕事がめぐってきたのです。しかし、そこへ移動になったスタッフのうち何名かを「リストラすること」が最初の仕事だと伝えられて、主人は頭を抱えていました。それもクリーニングしていたら、新しいスタッフの一人が、「その人たちの次の仕事を見つけるのを、自分にやらせてほしい」と申し出てくれて、すべて解決したんですよ。
―― 心が動く出来事ですね。
メリーさん 私たちのクリーニングが、さまざまな人間関係、過去、未来、世界が体験していくこと、すべてに絶大な影響を与えています。日々クリーニングしてくださっている皆さんに、本当にお礼を言いたいですね。夫婦関係だけではなく、人間関係のどんな場面でも、「誰か一人が“する”と決めてクリーニングしていくこと」が、宇宙で巨大なインパクトをもたらしているのです。そしてそれこそが、私たちの本当の仕事なのです。
夫と自分のことで必死になっているとき、「小さなことを扱っているように見えて、これはとても大きなことにかかわっているんだわ」と、思い出すようにしています。日ごろ、そんなことを考える必要はありませんが、そういうことが意識できるようになると、自分自身の助けになってくれるのです。
―― 今回も、大切なお話をありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)
(2015年9月『元気な暮らし』掲載)
(MARY MY WILD IRISH ROSE KOEHLER)
IZILLCが主催するSITHホ・オポノポノクラスのマスターコーディネーター。長年に渡って、アメリカをはじめ世界各国で開催されているクラスの主催に携わり、自身も世界中でクラスのトレーナーを勤める。 私生活では夫と七人の子どもとの家族の関わり合いの中で、またビジネスでもクリーニングを実践し、役立てている。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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