メリーさんへのインタビュー(2)
☆今回は、世界中でホ・オポノポノのマスターコーディネーターとしてクリーニングを実践されている、メリー・コーラー女史のインタビューをお届けします。
口(くち)チャックで、クリーニング!
―― 前回のメリーさんの取材で、「ウニヒピリへの投資が、すべての問題解決の早道だ」と教えていただき、目からウロコが落ちました。私がほかの人に「こう扱われている」と感じていることは、私がウニヒピリにしていること。だから、「こう扱われたい」と感じることを、ウニヒピリにしてあげるといい、と教えていただき、本当にその通りだと日々痛感しています。一日の中でウニヒピリと話す回数が圧倒的に増え、一緒にクリーニングしてもらっています。
メリーさん いいショートカットですね(笑)!
―― メリーさんのお話は、女性としてのクリーニングがとても参考になります。
メリーさん 女性が持つクリーニングの力については、7人の子どもを育てながら学んだことが多くあります。
息子が13歳のとき、オレゴンの木というとても高い木の間に橋を渡し、地上8mのところに土台をつくり、家を建てたいと言い出したことがありました。落ちたら生命に関わる高さですから、親としては止めたかったのですが、そのとき私はクリーニングを始めていて、「口をチャックしてクリーニングする」ことの大切さを知っていました。制止もアドバイスもせず、ただクリーニングして、彼のしたいようにさせました。
クリーニングしていくと、インスピレーションで消防士の友達の顔が浮かんだので、息子がつくる家を管理して、たまに見に来てくれるよう頼みました。息子は兄たちに家づくりの手伝いを頼みましたが、消防士の友人は、13歳の息子がチームのリーダーをするよう言ってくれました。息子が18歳の時、無事、樹の上に一軒の家が完成したのです。
その子が大学を卒業する時になって、何をしたいのかわからないと悩み始めました。普通、親は意見をするものですが、この時も、「口をチャックしてクリーニング」を実行しました。しばらくすると、彼は建築家になることを決めました。もし私がクリーニングしなければ、樹の上に家をつくるなんて絶対に危ないと反対しましたし、そうしていたら今の彼の仕事と成功はなかったと思います。親として「口チャックでクリーニング」ができることに、心から感謝しています。
―― とても大切なお話ですね。私の場合は、まだ親に口出ししています(笑)!
メリーさん 確かに難しいですよね(笑)! アドバイスをしていると、表面的には親切に見えるのですが、霊的にみると、その人に「矢を向けている」ということになります。記憶によるアドバイスは、その人に穴を開けることになって、神聖なる存在がその人にメッセージを投げかけていても、その穴から漏れてしまって聞こえません。
クリーニングしていると、勝手に口から言葉が出てきて、言ったことすら覚えてないというようなことが起きます。そんな感覚で話したことが、その人を大きく力づけたり、助けたりするのです。
―― マイナスに感じてしまうことや不快感は、「ここに記憶があるよ」という、わかりやすいお知らせですが、つい反応して口出ししてしまいます。今のお話を伺って、「あのときクリーニングできたことを、余計なことをして、本来の位置から遠ざけてしまった!」と思い返した出来事がたくさんあります。
メリーさん 何をするにしても、みんな記憶で動かされていますから、仕方ないのです。アドバイスをしてしまう自分に気づいて、クリーニングする。どういう状態に自分があったとしても、「ありがとう、見せてくれて」と、気づくこと。最終的に、またウニヒピリとの対話に戻ります。「ウニヒピリをどれだけ愛せるか」ということが、何に置いても一番大きなことなのです。
子どもを育てながらクリーニングに気付く
みんなが、正しい場所に。
―― ご主人からもクリーニングを頼まれるそうですね。
メリーさん そうですね(笑)。主人から10年勤めていた大手企業を辞めて、独立したいという相談を受けたときも、「口チャックでクリーニング」をしました。子どもが7人もいて大学進学を控えていましたし、一年間お給料が入りません。不安定になることは目に見えていました。でも、ずっとクリーニングしていたら、「彼に好きなことをさせなさい」と感じたので、そのようにさせました。その後も、「大学に行かせなければ」、「どうしよう」、という気持ちをクリーニングし続けました。
スタートしたときは社員4人に一匹の犬という小さな会社だったのが、最終的に140人の社員を抱えるまでに成長し、その会社が先日、53億円で売却できました。その手続きにあたっても、会社の持つ取引先の名簿や社員のリストなどを毎日クリーニングし、会社にも「アイラブユー」とずっと声をかけ続けました。最終的に役員全員のサインをもらうときには、「メリー、一緒にきて」、と主人が頼んできたので、彼らがサインするテーブルの横でずっとクリーニングし続けました。「君のしていることはよくわからないけど、君がいると物事がスムーズなんだ」と言っていますね(笑)。
―― ご主人にとっても、お子さんにとっても、すばらしい存在ですね。
メリーさん 奥さんがご主人のお仕事をクリーニングすることで、世界中の同じ仕事に及びます。女性はそれだけの力を持っているのです。私たちはクリーニングをして、「自分が正しい場所にいることで、みんなが正しい場所にいる」という状態をつくりたいのです。お母さんという存在は、家族一人ひとりをコントロールしてまとめようとしますが、自分が自分にとってふさわしい場所にいることで、自然に家族みんなが自分の正しい場所におさまり、居心地よく穏やかな状態が生まれるのです。
今、アメリカは感謝祭の真っ最中です。日本でいうならお正月みたいなもので、家族が揃うのが当然、奥さんが家に居ないなんて、あり得ないことです。結婚して30年、一度もなかったことですが、クリーニングしていくと、私が居ないことがふさわしいとわかりました。35人の親戚家族が集まるのですが、夫は「僕が料理するから日本に行ってきなさい」、と言ってくれました。
―― 自分自身が正しい場所にいることが、女性の仕事ということですね。来月も引き続き、女性のクリーニングの大きな可能性について伺いたいと思います。(インタビュー:滝澤 朋子)
(2014年3月『元気な暮らし』掲載)
(MARY MY WILD IRISH ROSE KOEHLER)
IZILLCが主催するSITHホ・オポノポノクラスのマスターコーディネーター。長年に渡って、アメリカをはじめ世界各国で開催されているクラスの主催に携わり、自身も世界中でクラスのトレーナーを勤める。 私生活では夫と七人の子どもとの家族の関わり合いの中で、またビジネスでもクリーニングを実践し、役立てている。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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