モミラニ女史へのインタビュー(2)
☆今回は、ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを続けられている、モミラニ・ラムストラム女史にお聞きしました。
「本来の豊かさ」とは
―― ウニヒピリとの関係が、外側の体験に現れるということでしたね。
モミラニ女史 その通りです。私たちはその関係を通じて、“神聖なる存在”に提供された「本来の豊かさ」を味わえるのです。
―― たとえば、どんな豊かさを体験されていますか?
モミラニ女史 さっきあなたが入ってきたとき、目と目が合って、何も言わなくてもお互いが感じられましたよね。そういうとき、“神聖なる存在”を感じます。人と出会ったとき、空を飛ぶたくさんのトンボを見たとき…。「豊かさ」というのは、「その瞬間をそのまま味わえる」ことです。
もちろん私自身の人生も変化しました。お金の問題もなくなり、安定と保障が提供されました。でも、自分が得た本当の豊かさと富は、自分の内側の、ウニヒピリとの「繋がり」でした。貧困は、外に現れたものではなく、今この瞬間に絶望を感じている状態のことなのです。それは内側、私たちの魂の中にあります。
真夏のある日、日本の町を散歩していたとき、その苦しみや暑さ、湿気の重さから、ふと過去の「労働」という記憶に触れたので、そこをクリーニングしていました。すると、ふと軽くなって夏の気候を感じなくなり、帰り道ではひんやりした風が吹き渡って、とても気持ちが良かったのです。そういう「瞬間的な喜び」が、豊かさや富だと思います。
この瞬間、ここで抱えている感情や思考、観念、信念、それに「反応する」ということの代わりに「クリーニングできる」、そして「ありのままを見ることができる」こと。それが、何よりの豊かさだと思うのです。寒いとか、乾燥しているとか、そういうことが問題ではなくなって、ただ、クリーニングする課題になるのです。
トレーナーとしても活躍するモミラニ女史
すべてが記憶の再現
―― 気候までクリーニングできるんですね!
モミラニ女史 ある時、とても空気の乾燥している砂漠を訪れたことがあって、肺が痛んで呼吸困難になり、眠れませんでした。それで空気に話しかけてみると、「乾燥していて呼吸できない」と、みんなに不満を言われて、とても悲しがっていました。空気や風に、「こういうクリーニングの方法があるのよ」と教えてあげると、彼らは喜んでクリーニングを始めました。私もその砂漠での体験をクリーニングしていくうち、寝ていることが穏やかになってきて、まるでお母さんが赤ちゃんを揺らすように風が抱擁してくれるような、そんな体験もありました。おかげで私はコロッと寝てしまって、深い眠りの中で一度も起きずに過ごすことができたのです。湿気、寒さ、痛み、苦しさなど、すべて私たちがそこに投影している記憶です。自分自身の内側から現れているのです。
―― 以前、重い荷物を持っていることを知らずに友人を山歩きに誘ってしまったことがあったのですが、彼は「かばんの中身と仲良しだから、今日は重くない」と言っていました。
モミラニ女史 そういうことですね。ものも、建物も、「ありがとう」「ごめんね」といえば反応してくれます。地球全体のどんなものも、「承認」が足りないのです。この喫茶店に入ったとき、とても音がうるさかったので、「出ましょう」と言ってしまいましたが、テーブルさんは私たちをずっと待っていたのですよね。あんなことを言ってごめんなさいね、とずっとクリーニングしていました。
―― そういえば、そんなことを忘れるくらい静かになって、ずっとここに居られましたね。今回も大切なお話をありがとうございました。
(インタビュー:滝澤 朋子)
(2013年1月『元気な暮らし』掲載)
Wave Media LLC最高経営責任者。音楽教材の著者でもあり、サンディエゴ・メサ・カレッジの音楽科主任教授として音楽論、聴覚発達教育家の中で日々教鞭を取る。1983 年、ハワイにて「SITHホ・オポノポノ」を初めて学んだ後、創始者の故モーナ女史の元でスタッフとなり、1985年よりマスタートレーナー・ヒューレン博士の元で50以上のクラスを担当。29年間で500を超えるクラスでトレーナーとして活動している。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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