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平良アイリーンさんの講演レポート(2)

2016年12月02日

今回は、京都本社で開催したホ・オポノポノ関連書籍『Aloha!』の著者である平良 アイリーンさんの講座レポート、後編をお届けします。


結婚は、クリーニングのチャンス!


私は今年台湾の方と結婚して、台湾に移住しました。ヒューレン博士に結婚の報告をしたとき、「いよいよクリーニングのチャンスだね」と言われて、ロマンチックな気持ちがふっ飛んでしまったのを覚えています(笑)。博士は、「相手との間に消去すべき記憶があるから、家族になる」と言っていますね。本当に結婚という経験は、自分の中にあったドロドロしたものを如実に見せてくれます。主人の名前はフィルといって、すごく良い人、完璧な人、なんですって(ホ・オポノポノでは、誰もが完璧だっていいますから 笑)! 「結婚ってこんな感じ」「フィルはこんな人」「こうあるべき」などの記憶が私の中にあるので、しばらくは、彼のことを完璧だとはとても思えませんでした。でも、クリーニングが進んで、フィルが自由でのびのびしている姿を見ていると、彼を自由にしていなかったのは私だったんだって気づかされています。

先日、ハワイにハネムーンに行ってきました。旅先で出会った人と、どこから来たの、という会話になりますよね。フィルが「台湾から来ました」と言うと、台湾がどこかわからないとかで、会話が終わってしまうことがあって、「日本」と答えたときは大抵、会話がはずむんです。私の中で、「台湾って言いたくない」「めんどくさいし、日本って言っちゃおうよ」とか、そんな想いが出てきて、そのとき、今まで気づかずにいた「自分の日本に対する執着」に気づきました。どの国がちょっと優位で、どの国がちょっと下で…という私の中の想い。自分自身は平和的な考えをもっている国際的な人間だと思っていたし、台湾は親日で私にも親切にしてくれて大好きだと思っていたのに…。「こんなものが私の中にあったなんて」って、すごくショックで、惨めな気持ちになりました。

私たちはよく、「そんなこと思っちゃダメ」と、出てきた気持ちを押し込めたり、「いい人」像に合わせて自分を取りつくろったりしてしまいがちです。でも、このとき出てきた気持ちって、フィルとの出会い、結婚やハネムーンの体験を経て、ようやく表に出てきたものだったんです。「ウニヒピリ同士は記憶でコミュニケーションしている」ので、いろいろな国に対する記憶が自分の中にある限り、どんなに口で世界平和を謳おうと、謙虚をふるまおうと、その国で、その記憶を見せることになるそうです。出てきた記憶をその場で丁寧にクリーニングできて、本当にありがたいと思いました。


新居が見せてくれた幼い頃の記憶


結婚後の住まいとして、彼のご両親所有のアパートを改築してくださるという、大変ありがたいお話が進んでいました。なのに、私は最初から、その家がイヤで仕方ありませんでした。建物は古いのですが、自分で選んだ壁紙でリフォームされて、目の前は公園、1階が幼稚園。すごく明るく、素敵な広い場所で、独立した部屋もある。都心の小さなアパートしか知らない私にとっては願ってもないところでした。でも、私はその家が嫌いで、見たくもない。フィルも周りもあきれているし、何より私自身が「なぜ感謝できないんだろう、素晴らしいって思えないんだろう」って、イヤな気持ちがしていたのです。

改築が進む中、『Ceeportシール』を、新しい壁ができる前のコンクリートに貼ったり、ブルーソーラーウォーターをいろんなところに撒いたりして、とにかくクリーニングしていました。するとある日、工事現場がクリーニングカラーのアイスブルーのシートで覆われていて、「私がこんな状態だから、お家が自分でクリーニングしてるんだ…」と感じたのです。自分も心を入れ直して、クリーニングを始めました。

すると、思い出したのは、私が生まれ育った家でした。母子家庭だった私たちは、とても小さなハイツに大人3人、子ども2人で住んでいて、小さいときはそれが普通でした。でも小学校に上がると、赤坂という土地柄、基本的にすごくお金持ちで、超豪邸に住んでいるような同級生ばかりで、自分の家に恥ずかしさや劣等感を感じるようになったのです。そのときの気持ちが出てきた途端、新しいお家の中に、そのハイツの間取りが3Dのようにボワッて現れて、ニオイや壁にあったシミまで鮮明に思い出されました。長い年月と国境を越えて、この新しいお家の中で、消去されてなかった小さいころのつらい記憶を、追体験していたわけですね。そのときの気持ち、恥ずかしかったなぁ、お母さん大変だったなぁ、友達を家に呼べなくて悲しかったなぁ、あんなことができなかったなぁ…という一つひとつを丁寧にクリーニングしていったら、幼いころ、小さな部屋に私たちを10年以上も受け入れてくれていたそのハイツに、あったか~い感謝が出てきたんです。

それで、新しいお家をふっと見たら…「夢の部屋」が、ちゃんとそこにありました。今ではここは私の楽園で、守られているな、という体験をしています。みなさんも、なにか、お家を通して見えてくる体験があったら、クリーニングのとても良いチャンスだと思います。


平良アイリーンさん
結婚や転居がクリーニングのきっかけに

夫婦喧嘩は、理屈ではない(笑)!


結婚は、自分の家と相手の家の戦争のようなものだと聞きました。徳川家VS豊臣家のように(笑)、私は自分の後ろにあらゆる先祖を背負い、主人の背後にもそれが広がっている。2人が恋愛して、結婚しましょう♥ ってやってる間にも、私たちの後ろであらゆる先祖たちがいろんな会話を始めている。大好きなのに、どうして喧嘩ばかりするんだろう? なんでこんな小さなことでムカつくんだろう? それは、理屈ではないらしく、頭で覚えているよりもっと多くのことが、背後の先祖同士の間で、わんさか起きているんですね。

ただ見えてくることを丁寧にクリーニングしていくことで、先祖も家族も楽になって、何よりやっと自由になれる。そして、その恩恵を受けるのは私自身です。結婚生活がうまくいくよう、それについて特別にクリーニングするのではなく、どこで何をしていても、ウニヒピリが見せてくれている記憶、「今ここで起きること」をクリーニングしていくだけなんです。特に、「こんなこと思っちゃいけない」って思っていることにこそ、クリーニングのすごいチャンスが隠れていると、最近よく思うのです。私がはじめて自分自身を生きられる、そのチャンスを、結婚から、台湾から、日本から与えられている。この機会に本当に感謝して、日々クリーニングしています。


(文責:滝澤 朋子)


(2014年12月『元気な暮らし』掲載)


平良 アイリーン
平良アイリーンさん東京生まれ。ホ・オポノポノと出合って以来、日々クリーニングを実践中。SITHホ・オポノポノアジア事務局のスタッフとして活動しながら、ヒューレン博士とKR女史の元で学んだことを著書『Aloha!』(サンマーク出版刊)、共著『ウニヒピリ』(サンマーク出版刊)などでシェアしている。
ブログ Aloha!


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │レポート