このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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ジーンさんへのインタビュー(8)

2020年12月25日

今回は、イハレアカラ・ヒューレン博士の元でクリーニングを実践してこられた講師の一人、ジーン・ナカサトさんにお話を伺いました。


(前回の続き)


必要なのは敬意と優しさ


―― クリーニングしたら願い通りになるのではなくて、神聖なる存在に嘆願して、結果は委ねるのでしたね。


ジーン・ナカサトさん(以下、ジーンさん) :基本がわかっていても出口が見えなくて辛いときもありますよね。そんなときは「もうこれ以上は無理!」という自分の判断や思い込みをクリーニングしてもいいし、ウニヒピリに敬意をもってケアしながら「いろんな記憶を見せてくれるのはとってもありがたいけど、私ちょっと辛いかも」と話しかけてもいいでしょう。大切なのはストレスなく続けること。ウニヒピリは幼い子どもの要素を持っているので、溜めこんだ記憶について話しかけるときにも優しく穏やかに接してあげたいわけです。
 たとえば指をケガした、ヒザが痛いなどの健康上の問題を抱えているとしましょう。「早くこの苦痛から解放されたい!」と願いますよね。でも、痛みに向けて「早くどっか行っちゃってよ!」と扱ったとき、もしもあなた自身が「痛み」という存在だったとして、そのように扱われたらどんな感じがしますか?私たちはどんな存在にもアイデンティティがあるとして敬います。ですから記憶が生み出している現象に対しても、できれば優しく、ラクにストレスのない態度で問いかけをしながらクリーニングしたいのです。痛みは何年もほったらかしにされてきた過去の記憶なのですから。


―― ジーンさんは過去に30センチもある腫瘍を手術したご経験がおありです。「腫瘍さん」もひとつのアイデンティティとして丁寧に接したのでしたね。


ジーンさん :クリーニングの動機は不調を治したいという期待を叶えるためではなくて、「過去の記憶を手放して、ゼロと愛に戻る」ことにあるんです。腫瘍のような問題もひとつのアイデンティティとして敬意を払って接します。これまでの習慣にないのでバカバカしいと思うかもしれませんが、ぜひ取り組んでみてください。私の場合、検査で突然その存在が発見されたとき、まずは自分のウニヒピリの恐怖とショックをケアしました。次に腫瘍さんに「手術で取り出すことになるんだけど、どんな気持ち?」と優しく丁寧にそのウニヒピリに尋ねたところ「怖くて仕方ないわ!取り出されてしまうんだもの!」と伝わってきました。そこで一緒にクリーニングしようと誘いました。「大丈夫よ」「それでいいんだよ」ということを含めてほしいのです。
 「ありがとう、愛しています」は万能です。神聖なる存在は愛からすべての存在を生み出しているからで、問題となっている状況ですら、すべてが本来ある愛に戻っていきます。「腫瘍さん」とも慈愛の光の中でお別れをしたような感覚でした。
 そして、他の誰でもない自分自身がクリーニングを選択してゼロの状態へと向かい、完璧なインスピレーションを受けることで、担当医も看護師さんも完璧なインスピレーションを受けてそれぞれ本来の完璧な役割を果たすことができるのです。ところが思考や判断にしがみつくと、相手も対象物もがんじがらめの状態に陥ってしまいます。記憶を手放して委ねることです。


―― 神聖なる存在に対する全幅の信頼、委ねて任せることは、愛を選択し続けることでもあるのですね。


問題と格闘せず、記憶を消去すると決める


ジーンさん 問題が起きたとき、リズムのない不調和の渦中に居座り続けたくないですよね。私たちは誰もがみんな記憶を背負っているもので、それらは常に再生されているものですが、再生スイッチを止めてゼロになるためにクリーニングをするだけでいい。それだけで、リズムと循環とバランスの中に戻ることができます。あなたが抱えている記憶を消去できるのは、あなただけ。問題とは、あなただけに与えられたゼロになるためのチャンスでしかありません。それは希望であり、暗闇のトンネルの先に光が見えますよね。クリーニングすると決めて、悔悟と許しを始めて、変換の流れのなかで生きていくことができるのですから。


―― リズムの中とは、バランスが取れた状態でもあるのですね。


ジーンさん どうにかしようと考えすぎてあがいて格闘しているうちは、バランスを失って不調和の状態なのでパタンと倒れてしまいます。苦痛は苦痛のままです。クリーニングをすると、神聖なる存在が変換を与えてくれ、本来あるバランスの状態に戻してくれます。ヨガの「木のポーズ」のように整っているものと言っていいでしょうか。バランスを取り、リズムの中で過ごすことができると、インスピレーションを受け取りやすくなります。
 ここでクリーニングツールをご紹介します。「私は『アイスブルー』を自分自身、または状況にペイントする」。この言葉をイメージしてもいいし、心の中で唱えて使うのもいいでしょう。このツール自体に悔悟と許しが込められているので、使うと神聖なる存在に嘆願していることになります。そして神聖なる存在を通して、自己のなかにある内なる家族、父(アウマクア)、母(ウハネ)、子ども(ウニヒピリ)がひとつになり、光が戻ってくるのです。人生の中で最も困難とする出来事や願いに対して使うことができます。
 ホ・オポノポノでは会をクローズするときに「わたしの平和」という祈りの言葉で終わります。一日を終えるときにもこの祈りで終えるといいですね。今日はありがとう。

あなたに平和を  
「わたし」のすべての平和を 
平和 それは「わたし」  
平和それはありのままの「わたし」 
いつもいつでも平和を  
今もこれからも はてしなく 
あなたに平和をわたします  
「わたし」の平和を託します 
それは世界平和  
いいえ 「わたし」だけの平和 
「わたし」の平和


―― 戻っていく場所が明確になりました。続ける力にしていきます。ありがとうございました。



(文責:高木 みのり)


(『元気な暮らし』2021年1月号掲載)




ジーン・ナカサトジーンさん


オアフ島在住。1982年にマウイ島でモーナと出会い従事、30年以上に渡りSITHホ・オポノポノを公私ともに実践。ハワイ州教育省の教育スペシャリストとしてハワイにおける教育施設の環境向上に務めるとともに、2007年から現在までマウイを中心にSITH講師として活動し、自身の生活の他に職場でのクリーニングに関してもシェアをしている。イハレアカラ・ヒューレン博士からの長年の支持を受け、SITHファウンデーションにもクリーニングを通して常に参加している。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │講師の方々に訊く