このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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KR女史へのインタビュー(31)

2018年08月31日

「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史にお話を伺いました。


前回のインタビューはこちらをご覧くださいませ。

それぞれの「アイデンティティ」を尊重する


KR女史 人間に限らず、この世に存在しているものにはすべて、ウハネ(母・顕在意識)、ウニヒピリ(子ども・潜在意識)、アウマクア(父・超意識)という3つのパートが備わっています。3つでひとつのアイデンティティを形成しているんです。ホ・オポノポノでは、それぞれのアイデンティティを尊重したいんですね。たとえば私は自宅にオフィスを構えていますが、入るときには必ずオフィスのアイデンティティに「入ってもいいですか?」と許可を求めます。許可を得ず、クリーニングをせずに接することは、あなた自身が突然自分の意に反して何かをさせられるのと同じこと。そんなの嫌ですよね。


創始者のモーナは「SITHホ・オポノポノ」(※)という正式名をつける前に何年もクリーニングし続けていました。ホ・オポノポノを通じて自己を知り、本当の自分を生きる道という意味です。誰もが本当の自分を全うしたいのですから。
(※)…英名はSelf Identity Through Ho'oponopono


―― 記憶に縛られた状態ではなく、相手も自分も尊重して全うする道を歩いていきたいですね。


KR女史 どのようにクリーニングを活用するかについても、人それぞれです。以前、「湧き上がってくる感情」に焦点を当てることとお話しました。たとえば何か家族の思い出を振り返ったとき、家族に期待を抱いていると「どうしてこれをしてくれなかったのだろう?」といった感情が湧き上がって、グチっぽくなりますよね。そんな感情のすべてがクリーニングの機会だととらえるといいですね。それぞれにアイデンティティがあり、生活のリズムも違うのですから。これだけでもたっぷりクリーニングできるでしょう?(笑)


KR女史
「感情のすべてがクリーニングの機会」

「ひとりぼっち」をクリーニングする


KR女史 私は家族が独立して旅立つたびに、家族に対する愛着や執着、期待、悲しみ、心配をクリーニングしてきました。今も「何でこうなるんだろう?」といった感情が出てくるたびにクリーニングしています。みんな自由になりたいですよね。今生、私たちに訪れるどんな出会いも別れも出来事も、クリーニングをして自由になるために起きているんです。子どもたちが全員巣立って一人暮らしをしている今は、私自身の孤独だけではなくて「家」もひとつの存在としてクリーニングに含めていますよ。


孤独って、「ひとりぼっち」で寂しいと思いますか?そういう「孤独」に対する評価もクリーニングできます。


ハワイにある自宅の敷地内で、とても珍しい木が発見されたことがあります。「同じ種類の木は、他に存在していない」とわかり、絶滅危惧種に指定されたんです。そこで、「取り残されて、ひとりぼっち。もう生き残れるかどうかもわからない」という気持ちはどんなだろうと内省しながらクリーニングをしました。すると、木が100個の種をつけたんです。ハワイの中でも特定の生態系でしか育つことができない木だとわかり、保護再生の組織の人たちと一緒に種を植えて見守るプロジェクトが始まったんですよ。


―― 今のお話に、その木は途方もなく寂しい気持ちだったんじゃないかという感情が出てきて悲しくなりました。あれこれ思考も出てきます。これらをクリーニングですね。


「ひとりぼっち」をクリーニングする


KR女史 そうそう。その調子です。


アメリカ本土に旅行したとき、たった1本だけでそびえ立っている大きな木に出合いました。その姿がとても素敵だったので写真を撮り、ハワイの木に「この子もひとりよ」と写真を見せて紹介してあげたんですよ。


「何から始めたらよいかわからない」「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と見失っているなら、クリーニングをして、何かひとつ始めてみるといいですね。「~しなさい」という決まりは何もありません。クリーニングしてインスピレーションに従ううちに、何か新しい展開があったり、閉ざされていた扉が開いて道が開けたり、状況に導かれながら、人生の「流れ」に乗っていくわけです。


クリーニングの結果は常にポジティブです。「変化」をクリーニングに含めることを忘れないようにしましょう。「外側には何もない」と自分に言い聞かせて、「変化」に対する恐れや期待、決めつけ、判断、とにかくすべてクリーニングです。どんなインスピレーションを得るかはわからないのですから。


―― 考えるより実践あるのみ、シンプルですよね。ノンストップのクリーニングだからこそ「流れ」に導かれるのかな、と個人的には感じています。


KR女史 最後に、創始者のモーナ女史が講師をしたクラスの全員で、「ジャマイカの大干ばつ」についてクリーニングをした体験とモーナの言葉をご紹介します。最終的に雨が降ったのです。(※書籍『秋冬春夏』に詳しく掲載されています。)


「雨を生み出したのは、いのちの3つの意識(ウハネ・ウニヒピリ・アウマクア)の存在と、宇宙との関わり合いへのクラス参加者の理解です。彼らそれぞれが“本当の自分”を理解することで、それぞれがジャマイカの神聖なる存在の部分に触れ、ジャマイカ自身のアイデンティティを、人間が生み出したジャマイカに対する痛みに満ちた思いやネガティブな記憶から解放することができたのです。これはあなたも同じです。あなたは本当の自分と出会うことで、いつでも自由になることができます」


―― クリーニングをすると、ある国で起こっている「悲惨」で「どうにもならない」ような出来事も変化して、少しずつ自由になっていく。どんな出来事も「外側ではない」と言い聞かせて実践あるのみ、ということですね。本日はありがとうございました。
(インタビュー:高木 みのり)


(『元気な暮らし』2018年9月号掲載)




KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。





当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く